第二次世界大戦でドイツ軍砲兵隊によって運用された装甲砲兵観測車パンターを1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキットです。
砲兵部隊が発射した砲弾の着弾地点を前線で観測し、それを砲兵部隊の基地に報告、照準を調整しながら砲撃を続ける、砲兵隊の目となるのが観測車です。第二次世界大戦のドイツ軍部隊では当初、III号戦車を改造したものが使用されていましたが、その後継として開発されたのがパンター戦車を利用した観測車、装甲砲兵観測車パンターです。通常のパンター戦車から主砲を撤去し、砲塔、戦闘室内部のスペースを広げたところに距離計や観測機材、無線機などを搭載。砲身を撤去した後には木製のダミー砲身と防盾を装備し、ダミー砲身の横には新しくボールマウントのMG34機関銃を搭載していました。1944年から45年にかけて41両が通常型から改装されたといわれています。
モデルはダミー砲身を装備した装甲砲兵観測車パンターを再現したプラスチックモデル組み立てキットです。もちろん特徴あるダミー砲身を装備した砲塔はモデルでも見せ場のひとつ。通常型より少し短めの砲身はその形状をしっかりとモデル化。独特のバランスが個性的な仕上がりです。ダミー砲身の隣には実車と同様ボールマウントに装備されるMG34機関銃を銃身、弾倉、グリップなど7つのパーツで精密にモデル化しました。加えて、車体後部に取り付けられるアンテナも観測車ならではの仕上がりを演出。もちろん車体はパンターD型の形状や足回り、車体上部を確実に再現。サイドスカートは金属パーツで1枚1枚別部品でセットしました。さらに、メッシュ部分をはじめ、エッチングパーツや金属の鎖なども用意され、細部のディテール、リアリティを高めます。
また、足元の履帯ははめ込んで組み立てるマジックトラックを採用。自然な垂れ下がりを再現して仕上がりの重量感が味わっていただけます。
さらにキットには三脚にセットされたカニ眼鏡とそれを収めるエッチングパーツで組み立てるケースもついています。
単品での製作はもちろん、情景製作の主役としても楽しみな1台です。
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