1950年代半ばに未来の火星探査ロケットとして当時の科学者などが描いていたスタイルを形にした1/200スケールプラスチックモデル組み立てキットです。
このモデルは3段式のロケットで最上段には火星探査通信衛星を搭載。第1段ロケットにより大気圏外に到達下ところで切り離され、続いて第2段ロケットに点火、宇宙空間のさらに遠くへ進みます。最後に通信衛星を搭載した3段目のロケットが切り離され、時速18000マイル(28967キロ)以上にまで加速、火星に到達したところで通信衛星を火星周回軌道に放出するという計画実現を目指して考えられたロケットでした。その大きさは高さ約60mと想定されていたのです。
モデルは高さ60mに達するとされる火星探査衛星用ロケットを1/200スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキットです。翼を装備した現代のロケットとは趣を異にするその形、デザインを仕上がりの高さ約30cmで実感たっぷりにモデル化しました。1950年代の中頃に最初に発売された古くからの模型ファンには懐かしいキットです。3段目のフェアリングの内部には火星探査通信衛星が再現され、納められます。カットモデル風の仕上げに挑戦してみるのも面白いでしょう。
2013年11月、アメリカのNASAは2030年代半ばの火星有人探査計画に使用する有人宇宙船オリオンを公開するなど火星探査が話題となる中、こうした過去に描かれ、作り出されたロケットモデルを今作ってみるのも興味深いことでしょう。
SFファン、スペースモデルファンにはお勧めのキットです。
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