昭和の世代を模型で感じる

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これでもとりあえず模型雑誌は購読している。一応モデラーの端くれである。が、製作記事を読んで参考になるかといえば、そこまでの腕がない当人にとっては単なる情報の一つとして読み流すのみである。

それはさておき、モデルグラフィックスの最新号で昭和レトロな世界のキットが紹介されていたのが目に留まった。

プラッツから出ているキットだが、あの梅ちゃん先生の番組のジオラマを制作した山本高樹氏が原型を担当している。ほのぼのとした雰囲気はタイトル通り、昭和レトロな面影が漂う。

ご存じない方もいるかもしれない、という自身もこの記事でそういえばと思い出した口ではあるが。その昔、縁日や水車小屋などの模型があって、種をまいておくと芽が出てくるようなキットもあったように記憶する。そんなものまで揃っていたから模型の世界は面白いのである。

平成最後の年に昭和ノスタルジーに浸るのもまた一興か。

ちなみにパッケージサイドにはそれぞれ違うショートストーリー的なコピーがついている。

ベビーカステラ屋にはこんなコピーが。

・・・・・・

子供たちのにぎやかな声が聞こえる雨上がりの路地。

水たまりができた道路には、オート三輪や自転車が走っていた。

割烹着のお母さん、ワンピースのお姉さん。

パナマ帽にスーツのお父さん、作業着にタオルを巻いたお兄さん。

戦後の復興から、少しずつ街並みが整理され、

新しいビルも立ち始め、

日本が戦後経済の成長の扉を開き始めた昭和30年代。

みんなが元気な未来を信じていた。

「地元の神社のお祭りは、やっとの思いで誘った

 あの子とのドキドキの思い出。

 神社の参道をいっしょに並んで歩いた暑い1日。

 友達に会ったのが二人して照れくさかった。

 神様に二人で願ったのは、・・・・・・・・。

 売り声響く屋台が並んだ参道に

 何が好き?

 君の返事が蝉しぐれに混ざる。

 二人で食べたベビーカステラ。

 あの夏の日は甘い香りに包まれた。

 太陽がサンサンと輝き、眩しいほどの青空には

 真っ白な入道雲がモクモクと沸き上がり、輝いていた。」

暑い夏には、手に団扇、団らんには扇風機が活躍。

寒い冬には、火鉢を囲んでコタツにみんなで入っていた。

ラジオから聞こえる歌謡曲、やっとモノクロテレビが広がった時代。

クーラーやカラーテレビ、自家用車なんてまだまだ先の話。

物は決して豊かではなかったけれど、

街のあちらこちらには、人情や思いやり、

やさしさや温かさがあふれていた。

そう、雨上がりの空はさえぎるものも少なく、

そこには七色の虹が、くっきりと見えていた。

プラッツ 昭和レトロな世界 -山本 高樹- 縁日の屋台 ベビーカステラ屋

プラッツ 昭和レトロな世界 -山本 高樹- 人生横丁

プラッツ 昭和レトロな世界 -山本 高樹- ゴールデン横丁