蓄音機の音色、響く。

先日清水港の客船を見に行った折、岸壁で開いていたオープンカフェの片隅でいい音色を奏でる蓄音機を目にした。手回しでぜんまいを巻き上げ、それを動力にSP盤のレコードを再生している。屋外だというのにかなりの音量に聞こえた。オーナー氏にお話を伺えば針の振動がボックス形状の共鳴箱で増幅され、広がっているだけとのこと。電気などで増幅されているわけでは決して無いのである。蓄音機は昭和初期の製品で日本製とか。なんとなく古いものに引き寄せられるのは歳のせいだろうか。針は現在でも作られているのだそうだが、昔の鉄針はSP盤の両面を1度再生すれば使えなくなるほど繊細なようで、現在の生産品は材質が異なるのかそれでも7から8回程度は使用可能なのだとか。まだまだ知らない世界は多い。で、音量はボリュームの調整などは出来ないという。家の中で再生すると家族から苦情が出るので、共鳴箱の出口に蓋をして音量を調整するのだとか。オーナー氏は趣味で古い蓄音機の修理再生を続けているようだが、家族には不評の様子。どの世界も趣味についての理解はなかなか得られないようであるが音色はそんな事情とは関係なく澄んだきれいな音色を奏でていた。

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